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事例 3 ― 経営アドバイザー・CFO的存在として

A社は上場準備中の成長企業です。

数年後の上場を目指していますが、管理体制にやや不安がありました。

また、上場に向けて様々な経営戦略を打ち出し、社内外の環境が変化する中で、変化に対応するための経営判断に悩むことが増えていました。

そこで当事務所は、A社の激変する経営環境に備えるべく、経営アドバイザーあるいはCFO的な存在として関与させていただくことになりました。

具体的には、以下の役割を担います。

 
1.月次決算業務のサポート


A社には財務部長・経理部長の役割を担う人材が事実上おらず、決算業務等に対するコントロールがやや不足していました。

そこで当事務所がA社の財務部長(経理部長)の代行的役割を担うことで、A社の管理レベルを全般的に向上させるべく関与を開始しました。

具体的な取り組み内容としては、(月次)決算方針の決定、決算資料のフォーマット作成、会計帳簿のレビュー、経営会議用の資料作成、経理部員に対する指導・教育等が挙げられます。

その他にも、新規取引が発生した場合の会計処理の相談や、月次決算の内容からA社に起きている重要事項、異常事項の発見・対処等へも対応しています。


2.原価計算制度の導入、運用


A社には製造部門がありますが、各種製品のコスト構造を客観的に把握するインフラが未整備でした。そこで原価計算制度を導入して、製品ごとの採算性を把握し、顧客に対する見積り作成、コスト低減のためのデータ分析等の目的に利用しています。

具体的な手順としては、

・ 原価計算制度の設計(製品の種類、原価項目、計算方法等)

・ 制度導入のための資料作成(現場レベルと管理レベル)

・ 月次での運用とモニタリング・データ分析

・ アクション・プランの策定・制度の修正    となります。


3.予算管理制度の導入、運用


A社にはもともと予算制度は存在していましたが、予算編成の方法がトップダウンのみ、かつ予算の積み上げ方法が不明瞭という状況でした。

予算制度をより有効活用し、社内の活性化を図るため、あらためて予算管理制度の設計、導入を行いました。

まず予算編成においては経営トップの全社目標設定(売上がいくら、利益がいくら等)が必要となります。ただしそれだけでは現場で働く社員にとっては、押し付けられたものとなってしまいます。

したがって、各部門においても来年度の損益の予測を行い、経営トップが掲げる目標に到達するためにはどのような行動が必要なのかを計画することが肝要です(いわゆるボトムアップ型の予算編成)。

全社一丸となってこのように予算編成への取り組みを行うためには、共通の言語が必要となります。

それは会計の仕組みであり、勘定科目体系であり、コストの積み上げ方式であります。

これらの予算編成に係る方法・仕組みをA社にとって適切な形で整備しました。

予算管理に関しては、「事例2 資金繰り・損益管理の相談」もご参照ください。


4.事業計画の策定、株価算定と資金調達のサポート


A社は将来の上場を目指しており、そのための積極的な事業投資を計画していました。

事業投資には当然資金が必要になります。

そこで、とあるベンチャー・キャピタルとの間で第三者割当増資の話題が上がり、増資を引き受けてもらうための提案をすることとなりました。

増資のためには、A社の今後の経営方針を具体的に示す中期事業計画(5年分の損益計画と資金計画)の策定、およびそれを前提とした株価の算定が必要となります。

まずは事業計画の策定のために、A社経営陣と当事務所の間で、今後の経営目標・経営戦略・業績の見通し等についてディスカッションをして、具体的な数値でもって5年間の計画を積み上げました。

次には、その計画で算定した将来キャッシュ・フローをベースに、A社の株価を算定します。

株価算定においても、さまざまな仮定を置く必要があります。

フリー・キャッシュ・フローや非事業用資産価値のほかに、資本コスト(割引率)、永久成長率、株式の流動性に係るディスカウント・レート等、A社の状況に適した設定をします。


5.月次経営会議への参画


毎月の経営会議に出席し、月次決算の結果を報告するとともに、A社の経営状況に関する情報を把握して、さまざまな観点から意見を述べます。

経営会議では、前月の業績報告、予算実績比較、経営環境の分析、今後の見通しと経営戦略などについて議論されます。

各担当役員や部門長から報告が行われる中、A社の抱える経営上の課題を抽出し、対応策に係るディスカッションを行っています。


6.役員、幹部社員に対する研修会の開催


以上のようにA社の全般的な管理レベルを向上させるために、様々な仕組みを整備し運用を始めたわけですが、実際に会社を動かし価値を高めていくのは他ならぬA社の役職員の方々です。

役職員の方々の経営管理に関する意識と知識レベルを上げていただくために、基礎的かつ実務的な内容の研修会を開催しています。

研修会の主なテーマとしては、

・ 会計帳簿の付け方

・ 財務諸表の作成・分析方法

・ 原価計算の仕組み

・ 予算管理の考え方

・ 事業計画の策定 等があります。

 
以上はテーマの一部ではありますが、何かあればすぐにご相談をいただきます。
 

当事務所は、中小・ベンチャー企業様のCFO的存在として、ベストパートナーを目指します。