利益を生む力
原価計算は見えないものを見える化する。利益が上がるポイントはここだ!
お悩みの状況
当社(製造業)は自社製品の仕様をベースとしながら、顧客からの受注内容に応じて発注・製造・納品しています。受注する際には、売価に基づいて概ねの利益額を算出するのですが、結果として会社全体の利益が上がっていません。部門(社員)に対しても○○%は利益を出すように指示はするのですが、状況は変わらないままです。何故利益が出ないのか、利益を食ってしまう部分がどこなのか、詳細な情報がないために、これ以上の指示も出せず困っています。
解決までの流れ
この会社様の抱えている問題点は、売上はあるのに利益が上がっていないという結果しかつかめずに、結果が生み出される原価の発生プロセスが見えないということでした。特に製造業においては、製品を生み出すのに必要な構成要素(原価項目)は複雑になる傾向にあります。主材料、補助材料、人件費、外注費、減価償却費、水道光熱費、消耗品といった様々な原価が発生するとともに、複数の工程を経て製品が完成するというケースが多いです。これらの製品原価の詳細を「見える化」することが、収益性を改善するために必要になります。
このような目的のもと、原価計算制度を導入しました。各種製品の構成要素、工程内容、原価項目等を整理し、製品原価を集計するルールをまず設計します。そして、各種原価情報をどのように集計するか、実務上の手段を整備し、社内で周知徹底をします。それから運用を開始します。月単位で原価を集計し、製品の売上高と製造原価の実績を出します。その結果、製品の実際原価と実際利益の詳細が見えるようになり、どこを改善すれば利益が出せるのか、根拠をもって判断することが出来るようになりました。